Evidence-based medicine (EBM) 根拠に基づく医療
iPhoneで更新しました。後ほど再編集します(汗)→ 引越し先で再掲載します!2017.12.1 Comparison of methimazole and propylthiouracil in patients with hyperthyroidism caused by Graves' disease. Nakamura H et al. J Clin Endocrinol Metab. 2007. w…
⌘ 背景・疑問 今日までメトホルミンによる 2型糖尿病患者の死亡や心血管イベント発生の抑制効果が示唆されている。またアメリカやイギリスでは、年齢や腎機能に関わらず第一選択薬として位置づけられている。 「果たして日本人での効果はどのくらいなのか?…
またまた雑記 6月頃から暖めていた内容を AHEADMAP会報誌秋号に寄稿しました!! aheadmap.jimdo.com 奇しくも、ある方と一部内容がかぶりました。その方、「るるー主」さんのブログがこちら↓ ph-lelouch.com 私は常々、日常業務に Evidence-Based Medicine…
修正履歴:7.6時間→7.6日(2017.10.25ご指摘ありがとうございます!) ⌘ 疑問 薬はどのくらいで安定した効果、つまり定常状態に達するのか。そして、どのくらいで体内から消失するのか。 ⌘ 結論 Ritschel(リッチェル)理論に基づくと、定常状態に達する薬の…
⌘ 背景 経口血糖降下薬である DiPeptidyl Peptidase-4 inhibitors(DPP-4阻害薬)のオマリグリプチンの非劣性ランダム化比較試験の結果が発表された(2017年)。これまでに発表されているアログリプチン(EXAMINE)、サキサグリプチン(SAVOR-TIMI53)、そし…
今回は雑記です。論文の批判的吟味ではありませんw 一次情報に触れることの重要性について AHEADMAP 会報誌夏号に寄稿しました!! 2型糖尿病の治療を例に、前提を疑うことや論文情報について紹介しています!(18ページを参照) aheadmap.jimdo.com (もう…
Canagliflozin and Cardiovascular and Renal Events in Type 2 Diabetes. N Eng J Med. 2017 Jun 12. doi: 10.1056/NEJMoa1611925. [Epub ahead of print] Neal B et al. www.ncbi.nlm.nih.gov PMID: 28605608 ClinicalTrials.gov No.: NCT01032629(CANVAS…
Effects of SGLT-2 inhibitors on mortality and cardiovascular events: a comprehensive meta-analysis of randomized controlled trials. Monami M et al. Acta Diabetol. 2017 Jan;54(1):19-36. doi: 10.1007/s00592-016-0892-7. Epub 2016 Aug 4. www.n…
All-Cause Mortality in Patients with Type 2 Diabetes in Association with Achieved Hemoglobin A1c, Systolic Blood Pressure, and Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels PLoS One. 2014 Oct 27;9(10):e109501. doi: 10.1371/journal.pone.010950…
Major Outcomes in High-Risk Hypertensive Patients Randomized to Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor or Calcium Channel Blocker vs DiureticThe Antihypertensive and Lipid-Lowering Treatment to Prevent Heart Attack Trial (ALLHAT) The ALLH…
Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes. Zinman B et al.; EMPA-REG OUTCOME Investigators. N Engl J Med. 2015 Nov 26;373(22):2117-28. www.ncbi.nlm.nih.govPMID: 26378978 ClinicalTrials.gov No.: NCT01131676 【…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID: 18997198 ClinicalTrials.gov No: NCT00110448 改訂あり:テーブル内の数値に誤りがあり、2017年2月までに本文修正が 2回あったようです。 The Japanese Primary Prevention of Atherosclerosis With Aspirin for Diabetes ( JPA…
www.ncbi.nlm.nih.gov Physicians' and patients' choices in evidence based practice.Haynes RB, et al. BMJ. 2002. PMID:12052789 "Evidence does not make decisions, people do" Figure.1 本文より引用 ⌘ 結論 "エビデンスは意思決定をしない、(意思…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:8881108 EBM の父、Sackett 先生の文献を読んでいこうと思い立ったので、気になった文献を読んでみたシリーズ①。 医師は常に最良のエビデンスに基づいて(診断や治療方針の)決定を下そうとする。このエビデンスは患者由来のデー…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:26234407 UMIN 試験 ID: UMIN000017274 ⌘ 背景 Lactococcus lactis ssp.※ lactis JCM5805 は、マウスとヒト、両方の種において形質細胞様樹状細胞(plasmacytoid dendritic cells:pDC)を活性化するレアな乳酸菌である。pDC の…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:27743698 ⌘ 背景 これまでに Proton Pump inhibitor(PPI)長期使用により "認知症"、"低 Mg 血症"、"骨粗鬆症・骨折"、"ビタミン B12 の欠乏"、"鉄の欠乏"、"間質性腎炎"、"市中肺炎"、"感染性腸炎" 等のリスク増加が報告されて…
www.ncbi.nlm.nih.gov (PMID: 25100080) Declaration of funding interests: This study was funded by Eisai Co., Ltd., Tokyo, Japan. Writing support was provided by Eisai. Data management and analyses were undertaken by Eisai. ⌘ 背景 消化性潰…
本題に入る前にコトバと現象について触れておきたい。 私が当たり前と考えていることをコトバにしたい。 ある現象をコトバで説明しようとするときに各々、個々人の頭で考えている。 そんなの当たり前だ!と言われそうだがココが重要なのである。 コトバを発…
EBMを実践しようと論文を読み始めたときに、ふと『海外のデータばかりだな、日本人に活用できるのかな?』と思った。 今考えるとナンセンスで、どーでも良いことなのだが、当時の自分にとっては重要だった。 そんなとき、ある先生のコトバに横っ面をひっぱた…
前回に続きピロリ関連の文献を紹介します。2016年 Lancet 誌に掲載された以下の論文です。 www.ncbi.nlm.nih.gov (PMID: 27769562) ⌘ それではPICOから P:ピロリ菌陽性*の 1620 人(20 歳超の男女) I :ビスマス 4 剤療法、10 日間 (2 クエン酸ビスマス 3…
背景:Helicobacter pylor(H. pylori)感染の診断と治療のガイドラインに以下の記載がある。またネット上では偽陰性を生じる薬剤として下記の薬剤が掲載されていた。 H.pylori感染の診断と治療ガイドライン (2009) 「PPI や一部の防御因子増強薬等、H. pylo…
臨床疫学という分野を初めて確立した医師 著書に Clinical Epidemiology や Evidence-based medicine (以下、EBM) がある EBM を実践したい、そのために理解したいと想う方は原著論文1) を読んでみてはいかがだろうか 偉大なる父の考えに触れ、何か得ること…