クオリアqualiaとは?
クオリアqualia:
個々人が主観的に体験する"質(感じ)"のこと
以下、大辞泉より引用
→感覚的・主観的な経験にもとづく独特の質感。「秋空の青くすがすがしい感じ」「フルートの音色のような高く澄んだ感じ」など。感覚質。
『科学でいうところの物質は同一であっても、感じ方は十人十色』というのが個人的な解釈
ポリファーマシー polypharmacy や Potentially Inappropriate Medications (PIMs) も、ある人にとっては問題であるが、ある人にとっては何の問題もない
例えば高血圧ガイドライン2014でいうところの高血圧患者について、介入が必要と考える医療者もいれば、不必要と考える者もいる
この差異は血圧という検査値だけでなく、個々の患者の予後を考えているか否かであろう
Qualia はときに言葉よりも大切なものであるが、コトバとは切り離せない
“感じ方” を形にするために、他者へ伝えるための手段としてはコトバが必要であるからだ
Life is what you publish it
EBMの父 David Lawrence Sackett とは?
臨床疫学という分野を初めて確立した医師
著書に Clinical Epidemiology や Evidence-based medicine (以下、EBM) がある
EBM を実践したい、そのために理解したいと想う方は原著論文1) を読んでみてはいかがだろうか
偉大なる父の考えに触れ、何か得ることができるかもしれない
しかし何も得られないかもしれない
Dr. Sackett は2015年5月13日 (享年80) に御逝去されました
奇しくも筆者の誕生日です
勝手にEBMとの運命を感じています
1) Evidence-Based Medicine Working Group. Evidence-Based Medicine. A new approach to teaching the practice of medicine. JAMA. 1992 ; 268 (17) : 2420-5. [PMID : 1404801]
https://www.cebma.org/wp-content/uploads/EBM-A-New-Approach-to-Teaching-the-Practice-of-Medicine.pdf
EBM というコトバの定義は個々の解釈にあずけます
以下はBMJのサイト
http://clinicalevidence.bmj.com/x/set/static/ebm/learn/665073.html