2017-01-01から1年間の記事一覧
新しいブログを始めました! ↓以下の URL先にお引越ししました。今後ともよろしくお願い致します(=´∀`)人(´∀`=) 「Re: 論文至上主義をゼロから考える薬局」 https://noirvan13.xsrv.jp/ noirvan13.xsrv.jp 以前に書いた記事も、加筆修正し再投稿していきま…
アポリア(〈ギリシャ〉aporia) 《道のないこと、の意》1 アリストテレス哲学で、一つの問いに対する答えとして相反する二つの見解が等しく成立する場合をさす。2 一般に、解決の糸口を見いだせない難問。 (デジタル大辞泉より転載) 私個人としては上記…
iPhoneで更新しました。後ほど再編集します(汗)→ 引越し先で再掲載します!2017.12.1 Comparison of methimazole and propylthiouracil in patients with hyperthyroidism caused by Graves' disease. Nakamura H et al. J Clin Endocrinol Metab. 2007. w…
⌘ 背景・疑問 今日までメトホルミンによる 2型糖尿病患者の死亡や心血管イベント発生の抑制効果が示唆されている。またアメリカやイギリスでは、年齢や腎機能に関わらず第一選択薬として位置づけられている。 「果たして日本人での効果はどのくらいなのか?…
⌘ 背景 今更ながら "95%信頼区間" という言葉の定義を自分なりに理解したい。 ⌘ 結論 95%信頼区間とは、95%の確率で母集団の平均を含む区間である。 しかし、より正確には、仮に同じ臨床試験を 100回施行した場合、そのうち 5回くらいの結果は真の値を含まな…
またまた雑記 6月頃から暖めていた内容を AHEADMAP会報誌秋号に寄稿しました!! aheadmap.jimdo.com 奇しくも、ある方と一部内容がかぶりました。その方、「るるー主」さんのブログがこちら↓ ph-lelouch.com 私は常々、日常業務に Evidence-Based Medicine…
修正履歴:7.6時間→7.6日(2017.10.25ご指摘ありがとうございます!) ⌘ 疑問 薬はどのくらいで安定した効果、つまり定常状態に達するのか。そして、どのくらいで体内から消失するのか。 ⌘ 結論 Ritschel(リッチェル)理論に基づくと、定常状態に達する薬の…
⌘ 背景 経口血糖降下薬である DiPeptidyl Peptidase-4 inhibitors(DPP-4阻害薬)のオマリグリプチンの非劣性ランダム化比較試験の結果が発表された(2017年)。これまでに発表されているアログリプチン(EXAMINE)、サキサグリプチン(SAVOR-TIMI53)、そし…
今回は雑記です。論文の批判的吟味ではありませんw 一次情報に触れることの重要性について AHEADMAP 会報誌夏号に寄稿しました!! 2型糖尿病の治療を例に、前提を疑うことや論文情報について紹介しています!(18ページを参照) aheadmap.jimdo.com (もう…
Canagliflozin and Cardiovascular and Renal Events in Type 2 Diabetes. N Eng J Med. 2017 Jun 12. doi: 10.1056/NEJMoa1611925. [Epub ahead of print] Neal B et al. www.ncbi.nlm.nih.gov PMID: 28605608 ClinicalTrials.gov No.: NCT01032629(CANVAS…
Effects of SGLT-2 inhibitors on mortality and cardiovascular events: a comprehensive meta-analysis of randomized controlled trials. Monami M et al. Acta Diabetol. 2017 Jan;54(1):19-36. doi: 10.1007/s00592-016-0892-7. Epub 2016 Aug 4. www.n…
All-Cause Mortality in Patients with Type 2 Diabetes in Association with Achieved Hemoglobin A1c, Systolic Blood Pressure, and Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels PLoS One. 2014 Oct 27;9(10):e109501. doi: 10.1371/journal.pone.010950…
Major Outcomes in High-Risk Hypertensive Patients Randomized to Angiotensin-Converting Enzyme Inhibitor or Calcium Channel Blocker vs DiureticThe Antihypertensive and Lipid-Lowering Treatment to Prevent Heart Attack Trial (ALLHAT) The ALLH…
Empagliflozin, Cardiovascular Outcomes, and Mortality in Type 2 Diabetes. Zinman B et al.; EMPA-REG OUTCOME Investigators. N Engl J Med. 2015 Nov 26;373(22):2117-28. www.ncbi.nlm.nih.govPMID: 26378978 ClinicalTrials.gov No.: NCT01131676 【…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID: 18997198 ClinicalTrials.gov No: NCT00110448 改訂あり:テーブル内の数値に誤りがあり、2017年2月までに本文修正が 2回あったようです。 The Japanese Primary Prevention of Atherosclerosis With Aspirin for Diabetes ( JPA…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:24286985 ⌘ 私的背景 ポリファーマシーというコトバが一人歩きしているのは言うまでもない。個人的には "5剤以上使用している" ただの状態と捉えている。 2013年に BMJへ掲載された『Polypharmacy: a necessary evil』という何…
⌘ 私的背景 インフルエンザや急性上気道炎の患者も減ってきて、ひとまず薬局内が落ち着きかけた時、ふと気になったことがある。診断や薬物治療にガイドラインがあるように "手洗い" にもガイドラインがあるのだろうか? ⌘ 厚生労働省はインフルエンザの予防…
www.ncbi.nlm.nih.gov Physicians' and patients' choices in evidence based practice.Haynes RB, et al. BMJ. 2002. PMID:12052789 "Evidence does not make decisions, people do" Figure.1 本文より引用 ⌘ 結論 "エビデンスは意思決定をしない、(意思…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:8881108 EBM の父、Sackett 先生の文献を読んでいこうと思い立ったので、気になった文献を読んでみたシリーズ①。 医師は常に最良のエビデンスに基づいて(診断や治療方針の)決定を下そうとする。このエビデンスは患者由来のデー…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:26234407 UMIN 試験 ID: UMIN000017274 ⌘ 背景 Lactococcus lactis ssp.※ lactis JCM5805 は、マウスとヒト、両方の種において形質細胞様樹状細胞(plasmacytoid dendritic cells:pDC)を活性化するレアな乳酸菌である。pDC の…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID: 26412456 Funding: Bristol-Myers Squibb ClinicalTrials.gov number: NCT01673867(プロトコールの途中変更あり→ Appendix のプロトコールに記載あり計 3 回、優越性が認められたため早期中止) ⌘ 背景 非扁平上皮性の非小細胞…
www.ncbi.nlm.nih.gov PMID:27743698 ⌘ 背景 これまでに Proton Pump inhibitor(PPI)長期使用により "認知症"、"低 Mg 血症"、"骨粗鬆症・骨折"、"ビタミン B12 の欠乏"、"鉄の欠乏"、"間質性腎炎"、"市中肺炎"、"感染性腸炎" 等のリスク増加が報告されて…